夏休みということで、大阪に行ってきた。

とりあえず、大阪駅界隈をうろうろしようかとも思ったが、ちょっと大阪らしいところを散歩してみようと思い立っていろいろと探してみたところ、「鶴橋」に行ってみることにした。

とりあえず泊まっていたホテルが谷町あたりだったので、歩いていける距離かなぁということで、ホテルを出て歩き始めた。谷町筋に出て南下。途中に商店街を見つけたので、商店街をぶらぶらしてたら、上本町駅のあたりに出たので、千日前通りに入って、鶴橋方面へ。

鶴橋駅の看板

鶴橋駅の看板

地下鉄の鶴橋駅の入り口を超えたところに、大阪環状線の鶴橋駅が見えた。どうやら、この辺がいわゆる鶴橋だろうか。駅前は…なんか雑然としていた。居酒屋が並んでいたり、ホルモンを焼いていたり、立ち食いの寿司屋があったり。なんとなくその辺をスルーするのが心苦しかったけれど、ぐっと我慢して歩いていると、鶴橋の商店街の入り口を見つけたので入ってみることにした。

鶴橋商店街の入り口

鶴橋商店街の入り口

鶴橋商店街はまさにコリアンタウン。夕方の遅い時間にたどり着いたせいか、韓国料理の食材やお惣菜を売っているお店くらいしか開いていなかったし、そんなお店もそろそろ店じまいの雰囲気だった。その店頭に並んでいるチヂミはいろんな具が使われていて、どれも興味を引かれたし、なによりもキムチがうまそうだった。さすが鶴橋。もし、近所にこういうお店があると、なんかふらーっとチヂミとか買いにいっちゃうんだろうなぁ。

そんな鶴橋商店街の細い路地を抜けたところに駅があった。近鉄の駅らしい。近鉄の鶴橋駅から細い路地があって、その路地を通って線路の下をくぐることができるらしかった。ただ、その路地の脇(ちょうどガード下って感じか)には焼き肉のお店が並んでいて、換気扇からは煙が出てきていたものの、路地から外に煙が抜けないので、遠目に見てもわかるくらいに路地が煙っていたのが印象的だった。

煙っていた、鶴橋駅の近く。

煙っていた、鶴橋駅の近く。

その路地とはまた別の方向に進んでみると、また細い路地。その路地の脇にはすごい数の焼き肉屋さんがあった。ま、ちょっと焼き肉でもと思ったが、どの店もお一人様では入りにくい雰囲気だった。一応、お一人様でも入りやすい感じのお店を見つけたけれど、お客さんが混雑してる感じだったのでパス。どこのお店もざっかけない雰囲気ではありながらも、きっちり仕事をしてそうな雰囲気。この焼き肉屋の密度は激しい競争関係を示しているように見えた。

とりあえず、鶴橋の一部を垣間みてきたので、駅前の居酒屋に入ってちびちびと飲み始めた。生ビールがプレミアムモルツなのに390円というのはすごく安かった気がする。うーむ、これも競争関係がなせる技か。。。串カツなどを一通り食べつつ、どて焼きを頼んでみた。串カツはたまに見かけるけれど、どて焼きって大阪系の料理を出してるような居酒屋じゃないと見かけないので、なかなかレア。

どて焼き@鶴橋駅近くの居酒屋

どて焼き@鶴橋駅近くの居酒屋

どて焼きは煮込みの一種ではあるんだけど、まず味噌味というのが珍しいわけだが、その味噌も白味噌が使われている。まぁ、そもそも関東で暮らしていると、白みそ自体に触れる機会がないので、白みそを使って作られた煮込みは必然的にかなり珍しい。ちょっと甘めも味付けと、ふんわりと香る白みその風味がなかなかくせになりそうな気がする。うまい。ビールとの相性もさることながら、意外とワインとも合うんじゃないか、とそんな気がしてきた。軽めの赤ワインとかいいかもなぁ、とか。

鶴橋界隈の食べ物屋さんの多様性とその安さはなかなか秀逸な印象だし、それを支える、飲食店の密度の高さは、なかなか興味深い。今回の訪問はただちょっと歩き回っただけなので、特に数が多そうな焼き肉屋とか食べにいってみたい。また、持ち帰りではあるけれど、鶴橋商店街のキムチやチヂミをちゃんと味わってみたいような気もするな。