かつて白馬国際トレイルランに参加していた皆さんが久々にトレイルランに参加するために白馬に行くというので、例の如く応援するために久々に白馬村に赴くことになった。大会の名前は、白馬村の皆さんが主催していた頃の白馬国際トレイルランではなく、白馬国際クラシックという名前になっていた。


土曜日の朝、白馬に赴くメンバーで待ち合わせをしてクルマに乗って白馬に向かう。関越にも上信越道にも大きな渋滞もなくすんなり長野市に着いた。天候は雨。わりとしっかり降っている。明日のレースのコースがどうなっているかはもはや想像通りでしかないだろう。その後、オリンピック道路も特に渋滞することなく白馬村へ。

とりあえず、八方インフォメーションセンター近くの大会本部でエントリー。外は相変わらず、しっかり雨が降っている。その後はコンビニに寄って多少のお買い物をして宿泊施設へ。今回の白馬への参加を決めたのが多少遅かったせいか、八方近くのホテルを押さえることができず、多少離れた五竜スキー場の前にある「五竜ロッヂ」に宿泊することになっていた。

ロッジ五竜の外観はこんな感じ(これは翌日の朝に撮影した写真だけど)

宿泊は「五竜ロッヂ」

宿泊は「五竜ロッヂ」

ロッヂ五竜は、スキー場の真ん前の立地であることから明白なように、冬、スキーを楽しむお客さんに便利な、いわゆるスキー宿。9月の初旬ではさすがにスキー客がやってくるはずもなく、白馬国際クラシックに参加する人たちが泊まっている様子もなかった。我々の他には登山客っぽい男性が一人泊まっているだけだった。

6畳くらいの部屋はこんな感じ。夕食をさくっと食べて早めに就寝。

部屋は6畳。

部屋は6畳。

7時のスタートに備えて、5時に起床。窓を開けてみると、少し雲海が広がっていた。白馬村までやってきて、わざわざ早朝に起きないと見られない美しい光景だ。

白馬村の夜明け

白馬村の夜明け

ささっと身支度を終わらせて朝食会場へ。夏には登山客が訪れることもあるせいか、早朝の朝食を用意してもらうことができた。必要充分、質実剛健な朝食。実に美味しい。

五竜ロッヂの朝食

五竜ロッヂの朝食

Google Mapを見てみると、確かに五竜ロッヂは五竜スキー場の前だったけど、雨がしっかり降っていたせいで周りを確認できていなかった。朝になってみると昨日までの雨は嘘のようにあがっており、キレイな青空が広がっていた。ついでに、目の前の五竜スキー場も確認できた。本当に目の前だったんだなぁ。

五竜ロッヂの前は五竜スキー場

五竜ロッヂの前は五竜スキー場

クルマに乗って八方インフォメーションセンター方面へ。大会本部が用意してくれた駐車場に向かうが満車。やはり、八方インフォメーションセンター近くの駐車場は競争率が高かった。八方インフォメーションセンターから少し離れており、かつ、ちょっと登ったところにある駐車場にクルマを止め、シャトルバスに乗り換えて八方インフォメーションセンターの近くにたどり着いた。

出走する人たちが手荷物を預けに行っている間に、白馬岳を眺めていた。刻一刻と変化する雲は眺めていても飽きない。

早朝の白馬岳の風景

早朝の白馬岳の風景

そんなこんなで開会式が始まり、50kmコースのスタート時間を迎えた。50kmコースはウェーブスタートを採用していて、目標時間が近い人たちがグループを作って3回に分けてスタートする。これから精神的にも体力的にも厳しい環境に身を置くことになる選手達が笑顔でスタート地点を駆け抜けていくのを見守った。

出走前のスタート地点 その1

出走前のスタート地点 その1

出走前のスタート地点 その2

出走前のスタート地点 その2

50kmコースは、最初の山である岩岳を登って降りて、ハイランド方面に向かうことになっている。久々に岩岳に登ってみたい気もしたが、基本的に徒歩で移動することを考えると、岩岳の山頂に到着するのにも時間がかかりそうで応援するタイミングに間に合わないと厄介なので、余裕をみて大出公園近くに用意されている大出エイドステーションで待つことにした。

八方インフォメーションセンターから大出公園に向かって歩く。とりあえず、JR大糸線の白馬駅に向かって下っていく。その途中の道すがら、周囲の光景を眺めてみたが、実に長野らしい風景が広がっていた。

長野らしい風景 その1

長野らしい風景 その1

長野らしい風景 その2

長野らしい風景 その2

長野らしい風景 その3

長野らしい風景 その3

野菜の青空市場

野菜の青空市場

しばらく歩いて大出公園の近くに到着。姫川が流れているのが見えた。昨日の雨のせいか、かなり増水しているように見えた。これまた長野らしい風景であるように思える。

大出エイド近くの姫川

大出エイド近くの姫川

大出エイドステーションが設置している場所はそんなに広くないので、全く関係ない応援者がふらふらしていると邪魔になりそうなこともあって、近くの吊り橋の近くで待機することにした。

大出エイドステーションを後にした選手は姫川に沿って走ってきて、この吊り橋を渡らずに走っていくコースなのだが、トイレに行くためには吊り橋を渡ることになる。コースの案内は表示されているのだが、ここまでたどり着いた選手の中には疲れている人もいるようで、中には前を走る人に付いて行ってしまう人もいた。つまり、トイレに行くつもりがないのに、トイレに向かう前を走る人に付いて行ってしまい、コースをロストしてしまう人がいたのである。大会のゼッケンを付けて、明らかにそっちじゃない方に走って行ってしまいそうになっている人何人かには声をかけさせてもらった。私設エイドならぬ、私設ガイドといったところだろうか。

大出エイドの先の吊り橋 その1

大出エイドの先の吊り橋 その1

大出エイドの先の吊り橋 その2

大出エイドの先の吊り橋 その2

私設ガイドに勤しんでいると大出エイドステーションの関門時刻を迎えた。応援しにきた2人の選手のうち、1人は関門時刻の少し前に走り抜けていったが、もう1人が来ない。やきもきして待っていると関門時刻に引っかかって回収バスを待っている旨の連絡を受けた。

大出エイドステーションにいる意味がないので、急いで八方インフォメーションセンターまで戻った。八方インフォメーションセンター近くにたどり着いた頃には、早足で歩いたせいか、汗でぐっしょりになっていた。先に回収バスで八方インフォメーションセンターに着いていた選手と合流して八方の湯でひとっ風呂浴びることにした。

どうやら今年の関門時刻は以前の白馬国際トレイルランよりは厳しめに設定されていたらしい。以前であれば、制限時間の10時間をフルに使って完走することが許容されている関門時刻の設定であったようなのだが、白馬国際クラシックになってからはよほどのことがない限り、制限時間の10時間を使い切ることは難しくなったようだ(実際、リザルトを見てみても、完走した人で10時間ギリギリという方はいなかった)まぁ、この辺の関門時刻の設定からしても以前の白馬国際トレイルランとは大会の性質が変わっていたような印象を受ける。白馬の美しい景色を見たり、スマホで写真を撮っているヒマがあるなら走れといった感じだろうか。

大出エイドステーションを関門時刻前に駆け抜けたもう1人の選手の完走を祈りながら、風呂上がりにスノーピークのLAND STATION HAKUBAをちらっと見に行くことにした。スターバックスも併設されていたのでアイスコーヒーを飲みながら、週末のマルシェの様子を眺めていた。帰り際、駐車場のクルマのナンバーを眺めてみると、地元の人も多そうだけど、やはり、長野の外からやってきている人も少なくなさそうだった。

LAND STATION HAKUBAの外観

LAND STATION HAKUBAの外観

LAND STATION HAKUBAでマルシェ その1

LAND STATION HAKUBAでマルシェ その1

LAND STATION HAKUBAでマルシェ その2

LAND STATION HAKUBAでマルシェ その2

ぼんやりしながら待っていると、大出エイドステーションを駆け抜けられた選手が次の関門時刻に引っかかって回収バスに乗った旨の連絡が届いた。LAND STATION HAKUBAを後にして八方インフォメーションセンター近くまで戻った。

2人目の選手も関門時刻について白馬国際トレイルランの頃との違いについて話してくれたので、やはり大会の性質が変わったという印象が強い。かつて白馬国際トレイルランを走っていて、白馬国際クラシックになってから関門時刻で引っかかって回収された人たちも似たような感想を持っていそうな気がする。来年、参加するかどうかの意思決定はそれぞれだと思うが、参加することを決めた人は白馬国際トレイルランはもう終了していて白馬国際クラシックという大会になったことは強く意識した方がいいのかもしれない。