というわけで、偕楽園内にある好文亭に行ってみることにした。好文亭というのは、偕楽園内にある建物で、偕楽園のサイトの説明を引用するとこんな感じ。
徳川斉昭自らが設計したもので、木造2層3階建ての好文亭本体と木造平屋建ての奥御殿から成り、各所に創意工夫と洒脱さを感じさせます。斉昭は、ここに文人墨客や家臣、領内の人々を集めて詩歌や慰安会を催しました。
そして、偕楽園内自体は入場無料だけど、好文亭に入るときには入場料が必要…ということでチケットを買った。
好文亭に入るには靴を脱ぐ必要があるので、靴を脱いで順路を歩いていった。ほどほどの広さというか、大きすぎず小さすぎず…といった感じの建物。完全な想像だけど、徳川斉昭としては多くの人を呼んでというよりも、ちゃんと斉昭が話せるくらいの人数を招待することを前提にしていたんじゃないだろうか。庭の眺めもこじんまりしていて、いい感じ。
畳敷の部屋がいくつもあって、いろんなお客さんを呼ぼうとしてたんだろうなぁ…という気がする。
好文亭には二階があって、ちょっと急な階段が設置されている。二階からは千波湖も眺められるし、宴会とかやるなら二階だよなぁと思いいつつも、二階にお酒とか料理を運ぶのは大変だろうなぁと思っていたら、吹き抜けを利用するリフトが設置されていて驚いた。1800年代の設計なのに…やるなぁ。
宴会やるのにぴったりな好文亭の二階からの眺めはこんな感じ。
リフトには驚いたけれど、これは現代の設置なんだな…ってことで、避難用のロープ。
順路の最後の方に展示されていた、好文亭の屋根の秘密。柿葺き(こけらぶき)と呼ばれている技術が使われていて、薄い板を複数枚張り合わせて作るようになっているようだ。板と板の間に隙間ができることで通気性が確保され長持ちするらしい。
わずかな入場料は必要だったけれど、それに見合う興味深い経験ができたような気がする。また、違った季節に訪れてみても楽しいような気がする。
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