前回のスタート編から続いている、第6回白馬国際トレイルランの応援に行った記録。
前泊して、朝7時のロングコースのスタートで選手たちを見送った後は、応援バスツアーの出発まではぼんやりと過ごしていた。この応援バスツアーは、毎年、ツアーの内容が変わっていて、毎年、参加していてもなかなか面白い。
基本的に、山を走り回るトレイルランであっても、白馬国際トレイルランの場合は、ずっと山の中を走っているわけではなく、山を登って下るというのを3回ないし4回ほど繰り返すコースであるため、ところどころで応援に行けるスポットが存在しているので、そのスポットまで応援するツアーが用意されている。この応援バスツアーのバスも白馬村のペンションの送迎用のマイクロバスが使われていて、運転手さんもペンションの関係者の方が運転してくださるし、ツアーガイドもボランティアのみなさん。地元のみなさんの支援で成り立っているバスツアーである。
去年は白馬村に点在する、複数の応援スポットをバスで巡って、選手を応援したが、2014年11月に発生した長野県神城断層地震の爪痕を見学するポイントも含まれていて、なかなか興味深いものがあった。
今年の応援ツアーでは、まずは松川の橋の近くのコースの途中までバスで向かって、走ってくる選手を応援することになっていたが、微妙に選手の通過タイミングと合わなかったのか、早々に次の応援スポットに向かった。次の応援スポットは、岩岳の山頂にある「スカイアーク」というレストランの前に設置されたエイドステーション。いわゆる、「スカイアークエイド」。
選手たちは、ふもとのエイドを通過して岩岳を駆け登っていくけれど、私は選手ではなく応援専門なので、岩岳の山頂まではゴンドラで登る。
意外と小さいゴンドラ。4人乗りではあるけれど、応援ツアーのお客さんがメインなので、私は一人で乗ることができた。
このゴンドラ、岩岳の山頂に向かってはいるけれど、一気に山頂に向かうわけではなくて、途中の低い山の山頂を中継して登っていく感じ。それがゆえに、ゴンドラとしては上りだけど、途中でそっと下る区間があって…いきなり下るとちょっとビビった。高所恐怖症ではないつもりだけど、鉄塔を超えるときにゴンドラががたがたと揺れるのにもビビった…。
ビビりながら、なんとか頂上に到着。
スキーシーズンに、スキー客相手に営業しているスカイアークは営業していなかった。それでも、選手がトイレを利用できるように解放されていた。
岩岳の山頂にやってくる選手たちは、延々と続く坂道で体力を消耗しているようで、エイドで提供される飲み物や食べ物で体力を補給していた。八方インフォメーションセンター近くで見送った選手が登ってきて声をかけたが、かなり辛そうだった。そして、少々、休憩した後、「リタイヤするかもなぁ…」とつぶやきながらでもスカイアークエイドを後にしていった。
スカイアークエイドでも地元のみなさんがボランティアで選手たちに飲み物をや食べ物を渡したり、水をかけてあげている姿が印象的だった。
バナナくらいはエイドステーションに置いてあっても違和感がなかったけど、カップそばってのは長野県らしくていいなぁと思った。あと、食用ほおずきってのも珍しいかも。
エイドで提供される飲み物って、水やスポーツドリンクは当たり前って感じだけど、大量のコーラが用意されていたのはなかなか印象的だった。コーラなんて大丈夫なんだろうかと思うが、ゴール後に聞いたら、スカイアークエイドで飲んだコーラはとても美味しかったらしい。あと、例年はスカイアークエイドに用意されていたレッドブルが次のエイドに移動されていたのは、ちょっと残念だったらしい。
ロングコースの選手にとっては、スカイアークエイドはまだ半分にもならない地点にあるエイド。一通り、休憩した後、黙して走り始める姿が印象的だった。
そして、エイド直後だろうが、そこはやはりトレイルラン。…坂道。この坂道があるあたりは山頂の西側で、白馬岳など、北アルプスの山々が見えるはずだが、当日は曇っていて見られなかった。選手たちはそれどころじゃないだろうけれど…。
選手がスカイアークエイドを出て行ったので、私もスカイアークエイドを後にすることに。まぁ、上りでゴンドラが揺れてビビったわけで、下りで揺れないわけがない…ってことで、ビビりながらもなんとか下山。
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