週末、たまには石神井公園あたりを散歩してみるか…ってことで、西武線に乗って出かけてみた。ひと通り、池の周りを散歩し終わって、石神井公園から離れようとしたら、小さめの博物館的な建物を見つけたので行ってみることにした。
建物の名前は「練馬区立石神井公園ふるさと文化館」だった。田舎にありがちな(笑)郷土博物館的な雰囲気で、展示はすぐに見終わってしまうようなコンパクトな感じは悪くない。
で、この手の建物の一階にはカフェというよりも、いわゆる、喫茶スペースが併設されているもんだが…と思って見てみると、喫茶スペースではなくて、うどん屋さんがあった。食べログで調べてみると、「むさしの えんざ」ってお店の名前だった。
お店の入り口のあたりには、待っている人が名前を書いておくボードが置いてあって、ちらっと覗いてみると数組の人が待っているようだった。石神井公園の散歩を終えて、小腹が空いていたこともあってぼんやりと待つことにした。
30分くらい待ったところで店内に案内された。店内はさほど広くなく、それぞれのテーブルには、うどんを食べてるお客さんもいたが、昼飲みを楽しんでるお客さんもいて…私も昼飲みすることを決意した。とりあえず、ビールから。ビールはサッポロラガー、いわゆる赤星だった。休日の昼下がり、チビチビ飲むビールは美味しい。
うどんをアテに…というのも、一瞬考えたが、素直に諦めて、アテとしてチャーシューを頼んでみた。蕎麦屋のアテはそばのタネが出てくるのでなかなか美味しいことが多いが、さすがにうどん屋さんのチャーシューだしなぁ…と思っていたら、いい意味です裏切られた。
自家製だけあって、チャーシューはしっとりしていてジューシー。味付けもアテ向けにしっかりしていたし、多めについて来る薬味がうれしい。当たりなアテだった。
当たりなアテに気をよくして、地元で取れた、練馬野菜を使った「かき揚げ」を追加。大きめに切られた野菜と、青ヶ島産の塩の相性がいい。実に優秀なアテとなった。
…と、ここで赤星を飲みきってしまった。まだアテも残ってるしなぁ…ってことで、調子に乗って日本酒を頼んでみることにした。んで、店員さんが並べてくれたのが、この日本酒のラインナップ。なかなか渋い。このお店、ただのうどん屋さんではないのではいか…。
さて、ひと通り飲んだので、仕上げに取りかかることにした。ま、当然、うどんなのだが、「もりうどん」にしてみた。讃岐うどんでは「ざるうどん」と呼ぶので、なんとなく珍しいネーミングのような気がしてしまう。
もちろん、麺はゆでたて。そして、色が付いている麺を何本かまとめて、美しく盛り付けられていた。こういう盛り付けの美しさを追求するような讃岐うどんのお店は少ない(…ま、値段も違うし、うどんを食べるシーンも違うのだが)
麺は太めで、噛み締めるとぷつりと切れる。つけ汁のダシの風味に加えて、小麦の香りが感じられるようで美味しい。
そして、もりうどんを食べ終えようとしている頃、店員さんのオススメということもあって、残ってたうどんを小鉢に入れて、しょうゆうどんにして食べてみた。もりうどんもシンプルではあったが、よりシンプルに、うどんを楽しむことができた。つけだしに浸したときよりも、うどんの甘味が感じられたような気がする。
惜しむらくは、「むさしの エン座」が自宅の近所にあれば、かなりの頻度で昼飲みと、うどんでシメるという楽しめるんだけどなぁ…いやはや。
ごちそうさまでした。
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