川崎駅近くの「晩杯屋」で一通りの立ち飲みを堪能した後に向かったのが、近所にある「天下」という立ち飲み屋さん。「晩杯屋」はチェーン展開しているお店だが、「天下」は個店のようだった。ビシッと暖簾がかかっているのがいい感じ。
店内は奥に長いカウンターがあって、既に先輩方が杯を傾けていた。たまたまお店の入り口に近いカウンターの一画が空いていたのでお邪魔させてもらった。
メニューを眺めながら、先輩方の動き方を観察してみたところ、どうやらキャッシュオンデリバリーらしい。立ち飲み屋さんはキャッシュオンデリバリーだったり、後会計だったりするので、まずは見極めが必要だ(…ま、店員さんに聞けば済むのだが…)
という訳で、まずはチューハイとにらたまをお願いした。にらたまは既に調理してあったものが温められての提供。やや混んできて注文の頻度が上がってきている中、少ない店員さんでお店を回すための仕組みだろう。とにかく、にらたまとチューハイ、うまい。
メニューをチラチラ見ながらも、次のオーダーに備えて、小銭をカウンターに待機させる。
店内に書いてあるメニューのなかで、気になったのが「鳥もつ煮」。確か、山梨のB級グルメだったかな。
これだけのアピールをされてはお願いしないわけにはいかないなーってことで、隣に書いてある「白雪」の大吟醸と一緒に頼んでみた。
鳥もつ煮をオーダーしたら、「天下」のマスターと思しき男性が片手鍋にタレのような液体と鳥もつを入れて炒め始めた。「煮」ではあるが、かなり粘性のあるタレと絡めて炒めるようにして仕上げていくらしい。
程なくして提供されたのが「鳥もつ煮」。甘辛く煮つけられていて、照りもよく、日本酒との相性はなかなかのもの。これまた旨いし、「キンカン」が入っているのが嬉しい。
鳥もつ煮のおかけであっさり「白雪」を飲み終えてしまい、なんとなく「八海山」を飲みながら、気になってきたのが、目の前の寸胴鍋。鍋の中では、醤油で味付けされたつゆの中で、ゆらゆらと豆腐が揺れていた。
寸胴の中の豆腐が提供されていくのを眺めていると、どうやら「湯豆腐」というメニューらしい。ということで、すかさず頼んでみた。
つゆのなかで暖められた豆腐に削り節とネギ。実にシンプルなメニューではあるけれど、立ち飲み屋を2軒ハシゴして、酔いが回ってきたところにはちょうど心地よいおつまみ。ちびちびと豆腐を崩して、日本酒をぐっと飲むのがいいなぁ。
…ここですんなり帰ればいいのに、諦めが悪く、チューハイとちくわの磯辺揚げでシメた(汗)
今回、晩杯屋と天下をハシゴして、ついうっかり飲みすぎてしまったが、川崎駅近くの立ち飲み屋さんのレベルの高さに驚いてしまった。帰りの電車で、もっと近所にあればなぁ…とうらやましくなってしまった。
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