同僚に、明石の魚の棚商店街を抜けたところに魚料理の美味しい立ち飲み屋があると教えてもらったので、明石に寄ってお邪魔してみることにした。その立ち飲み屋さんの名前は「立呑み処 呑べえ」。
JR神戸線を明石駅で降りて、海側に歩くこと数分。早めの夕方の魚の棚商店街では、居酒屋もちらほらオープンし始めているような意外と歩いている人の数も少なかった。
そんな魚の棚商店街を抜けたところにあったのが「立呑み処 呑べぇ」。てっきり、お店の名前はのんべぇだと思ってたけど、店頭のテント地の看板に書いてある店名には、わざわざルビが振ってあって、どんべぇと読むようだ。入口からちらっと覗いてみたが、割と早い時間にも関わらず、既に先客が楽しく飲んでいて、なんとか入れるかどうかといった様子。さすがは人気店といったところだろうか。
まぁ、せっかく明石まで来たんだし、なんとかなるだろうという期待を持ちながら入店してみた。案内されたのはお店の奥の方のスペース。
店内を見回すと、奥の方に黒板とホワイトボードがかかっていて、びっしりとアテのメニューが並んでいる。ホワイトボードのメニューは赤文字と黒文字で書き分けられているので、なんとなく赤文字のメニューが今日のおススメなんだろうと理解した。
ビールをお願いして、まずはたこに酢味噌をかけたものをお願いしてみた。明石のたこは臭みもなく、しっかりとした旨みが溢れていた。手っ取り早く、このたこを食べるには明石まで来るのがいいんだろうな。前評判通り、魚料理が美味しいお店であることを確信できたので、ホワイトボードに赤字で書かれていた刺身をとりあえず頼んでおいた。
盛り合わせ状態の刺身が登場。白身魚にたこやいかなどがびっしりと盛られていてなかなかの迫力…!ここで明石の地酒の「来楽」(らいらく)をもらって、刺身を堪能する。どの刺身もとても新鮮で美味しい。瀬戸内海の近さと、このお店の確実な仕入れの為せる技といったところだろうか。これまた地酒との相性が素晴らしい。
ホワイトボードに書かれていた生海苔の天ぷらもお願いした。天ぷらはカウンター近くの天ぷら鍋で揚げられるので、カウンターの席によるが、天ぷらを揚げている様子も楽しむことができた。
天ぷらの衣のサクッとした食感と生海苔のぬめっとした食感が同居していてなんだか楽しいし、磯の香りがとてもいい。なかなかほかのタネでは味わえないので新鮮。
揚げもの続きではあるけれど、旬のいかなごの新子を使ったかき揚げもお願いした。いかなごの新子と、サツマイモの細切りや生海苔などが一緒に揚げられていて箸を使って崩しながら食べ進めていくのがなんだか楽しい逸品だった。
店の外が暗くなってきた頃には次々と訪れるお客さんで「呑べぇ」の店内はお客さんで一杯になっていて、人数が多めのお客さんはあきらめて別の店に向かう人たちもいる状態だった。一通り、瀬戸内海の魚を堪能したことだし、そろそろお会計をもらうことにした。
また明石の近くまで来ることがあったら、ぜひとも仕事を早く切り上げて「立呑み処 呑べえ」まで飲みに来るようにしよう。
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