関西出張の帰り、ふらっと、「TUGBOAT TAISHO」を眺めに行ってきて、その後で谷町六丁目駅で地下鉄を降りて、天神橋筋六丁目駅まで散歩してきた記録。

谷町六丁目駅から地上に出てみると、東京の四谷三丁目あたりのような…なんかそんな雰囲気の街があった。敢えてGoogleMapを眺めないでふらふら歩いていると、NHK大阪放送局があったり、遠くに大阪城が見えたりした。そして、どこかで蝉が鳴いているような音がしているような気がしつつも、黙々と歩いていると天神橋に着いた。

ようやくGoogleMapを開いてみると、ここは中之島の近くで、もう少し北に進めば天神橋筋商店街に行くことができそうだった。遠くに見えているのは京阪電車の天満橋駅で、川がゆったりと流れていた。川の中州ではおっさん達が日光浴をしていた。見慣れていない風景にちょっと驚いた。

天神橋から京阪天満橋駅方面を望む

天神橋から京阪天満橋駅方面を望む

さて、黙々と歩く。天神橋筋商店街に入った。確か、日本一クラスの長さを誇る商店街だったことを思い出しつつ歩いていると、大阪天満宮の参道への道を見つけたので行ってみることにした。

天神橋筋商店街

天神橋筋商店街

参道から境内の入り口のところにたどり着いた。大阪天満宮のすぐ近くには「天満天神 繁昌亭」という寄席があって営業しているようだった。ちらっと落語でも聞いていこうかなと思ったけど、我慢して大阪天満宮に参拝した。

大阪天満宮の入り口

大阪天満宮の入り口

大阪天満宮の本堂越しに見える青空は、まさに夏の空ではあったけど、梅雨の合間に見られるのは確かにレアであって、前日、飲みすぎてぼんやりとしていたアタマをすっきりさせてくれるような気がした。

大阪天満宮と青い空

大阪天満宮と青い空

その後、黙々と天神橋筋商店街を歩いた。新型コロナウィルスの感染拡大が広がっているとはいえ、行政は不要不急の外出を自粛するような要請を出しているだけの状態なので商店街を歩いている人は多いような印象だった。とはいえ、通常時を知らないので、これでも人手が減っているのかもしれないが。

そういえば、後ろを歩いていた大阪のおばちゃん3人組は天神橋筋商店街の中のビールの安い居酒屋を探しているようだった。しばらくの間、あの店でもないこの店でもないとしゃべりながら歩いていたが、気温も湿度も低くない状況だったので、歩いているうちに、ビールの安さよりもいち早くビールが飲める店を探すべく方針転換して、そっと昼飲みができる居酒屋に消えていった。まぁ、そういうことなら、さっさと目に付いた居酒屋に入ればよかったのにという気もするが、汗をかいた後のビールを楽しむのは悪くないか。まぁ、梅雨の中休みで、敢えて汗をかいてみてから飲むビールが不要不急のものであると断定してしまうのも酷かもな。

そんなことを考えていたら、いつの間にか、天神橋筋商店街の端っこ、天神橋筋六丁目駅の近くまで歩いてしまっていた。このまま、帰路について空港に行ってしまうのももったいないような気がして、でも、なんとなく二日酔いが抜けきっておらず食欲もなかったので、たまたま目に入った「わなか」でたこ焼きを食べることにした。

二日酔いなんだから止めときゃいいのに、でも、ひたすら歩いて喉が渇いていたこともあって、氷結とたこ焼きをお願いした。奥行きのない店舗の隅っこで氷結を片手にたこ焼きを待っていると、オーソドックスな見かけのたこ焼きが提供された。

たこ焼きには氷結

たこ焼きには氷結

このたこ焼きを東京で食べようとするとなかなか難しいんだよなぁ…という”揚げてない”たこ焼き。とろっとしていて、竹串1本で雑に食べようとすると崩れてしまうくらいの柔らかさがいいなぁ。氷結もたこ焼きもあっという間になくなってしまった。

「たこ焼道楽わなか 天六店」のたこ焼き

「たこ焼道楽わなか 天六店」のたこ焼き

もうちょっと北に歩くと、「下品なくらいにダシが濃い!」って看板でお馴染みの天六うどんがあるんだけど、たこ焼きの直後にうどんを食べる勇気が持てなかったので後ろ髪を引かれる思いではあったけれど、天神橋筋六丁目駅から地下鉄に乗って伊丹空港に向かうことにした。