香川に帰省はしてみたものの、特にこれといってすることもないので、讃岐うどんを食べに行ってみることにした。

実家暮らしだったころは、それなりに有名なうどん屋さんを知ってるつもりだったけど、実家を出て何年も経つとさすがにトレンドがわからなくなっているので、父親に、おすすめのうどん屋はないかと聞いて、そのまま連れて行ってもらったのが、国分寺の「うどん一福」だった。

お店の外観はこんな感じ。高松市の郊外を車で走っていたら、よく見かけるようなタイプの店舗。郊外型のコンビニのように、それなりの駐車場(一福の場合、訪れる客に対して駐車場が足りてなかったが)と、平屋建ての店舗。そして、縄暖簾に引き戸(笑)

うどん一福の外観

うどん一福の外観

まぁ、さすがに人気店。駐車場も混雑していたが、入り口に行列ができていた。ただまぁ、うどんの場合、とっとと食べてとっとと帰っていくお客さんがほとんどなのに、行列の消化は早い。チェーン店のファーストフードに比べると、うどん屋さんの客の回転は相当に速いはずなのに行列ができてしまうのは、人気店ならではだろうか。行列を意識しているのか、店の外に張り出されていたメニューを眺めてみたが、これまた、讃岐うどんのお店ではよく見かけるメニューだし、お値段感も同じくらいか、ちょっと安い感じだろうか。首都圏の立ち食いそばとか、ゆでたての讃岐うどんに比べると高いよなぁとしみじみ思う。しかしまぁ、香川の郊外と、東京の地下鉄の駅を同列に比較してしまうのも野暮か。

うどん一福のメニューはこんな感じ

うどん一福のメニューはこんな感じ

ざるうどんとちくわ天か…旨そう。

ざるうどんとちくわ天か…旨そう。

行列はさくさくと進んでいき、店内へ。店内は入口のところで、お盆を取って、忘れずにおひやを汲んで、まずはおでんや天ぷらから取っていく、セルフ方式のようだ。讃岐うどんって、うどん自体がシンプルな割には、ざるうどんにするか、釜揚げうどんにするかから始まって、かけうどんなら暖かいだしなのか、冷たいだしなのか…で、意外にも選択肢が多く、セルフ式のうどん屋さん(だいたい昼時は混んでて店員さんが忙しそうにしている)では、迅速な意思決定が迫られることが多いので、なかなか緊張する(一方、だしを用意しないようなうどん屋さんもあったりして、そうなると、食べ方が限定的。それはそれで、ちょっと悩みたいような気もする…)

うどん一福の店内はやはり混んでいた

うどん一福の店内はやはり混んでいた

まぁ、真夏ということでちょっと暑かったので、今回は冷かけを選択。久しぶりに讃岐うどんのお店に食べに来た興奮もあって、天ぷらを取るわ、おでんを取るわで、私のお盆の上はかなりにぎやかになっていた。冷かけはすぐに出てきたので、おでんを食べながら、うどんの到着を待つなんてことをする必要もないのに、真夏におでん。美味しいからいいだろう、うん。

うどん一福のちくわ天とげそ天

うどん一福のちくわ天とげそ天

うどん一福のおでん

うどん一福のおでん

いやはや、昼時の混んでいるうどん屋さんに行くと、並ぶのがうっとうしいところではあるが、その代わりにゆでたてのうどんが出てくることが多いのは確かにメリット。普段、何にも考えずにうどんを食べるとなると、ゆでたてには程遠いゆでうどんを食べることになるので、これはかなりうれしい(…香川を出て初めて、それまでの当たり前が世の中の当たり前じゃなかったことに気づくパターン…)水でしめたうどんは、のど越しもいいし、コシがあっておいしい。

それに、ゆでたての麺を出せるからか、うどんが細めなのもいいなぁと。どこかに出かけたときに、丸亀製麺を見かけると吸い寄せられてしまうのだが、丸亀製麺のうどんは、ゆでてしばらく置くことを想定しているのか、麺が太目なので、それとは対照的にしゅっとしたうどんに仕上がっていて、好印象。まぁ、のどごしを楽しもうと思ったら、細いうどんだろうなぁ、と。

うどん一福の冷かけ

うどん一福の冷かけ

一福に向かう道すがらGoogleで調べて分かったんだが、どうやら一福は東京の神田にお店を出しているようだ。今度は、神田の一福に行ってみることにしよう。この細麺が味わえるなら、これはかなりうれしい。