ひさびさに鴻巣に用事があったので、そのついでに六厘舎の別ブランドである「次念序」でつけ麺を食べてくることにした。
「次念序」は六厘舎の別ブランドではあるけれど、展開しているお店の数はまだ少なく2店舗。ひとつが今回お邪魔した鴻巣市にあるお店。もう一店舗は、モラージュ菖蒲という久喜市にあるショッピングモールのフードコートにあるらしい。
というわけで、「次念序」にやってきた。ちょっと古めの長屋風の店舗の入り口には暖簾がかかっていたけど、風でめくれていた(戻してから写真を撮れよ…と)
中に入ると右側に券売機。よく見かけるタッチパネルの券売機でチケットを買っていると、券売機の横には手指消毒用のアルコールスプレーが置いてあるのが目に入った。他には六厘舎のロゴ、照英さんのサインと食べログの百名店の盾も置いてあった。
食べログの評価が高いお店ということもあって、お昼時を外していたにもかかわらずお客さんが待っている状態だった。よく見てみると長屋風の店舗は2店舗を使っていて、1つは厨房とラーメンをいただくスペースがあって、もう1つの店舗は待合スペースとなっていた。そして、店舗の壁をぶち抜いてあって行き来できるようになっている感じだった。なかなか大胆なレイアウトだな…。
待合スペースにはベンチや椅子が置いてあって、お客さんが食べ終えて店を出る度に少しずつズレていく仕組み。そして、待合スペースにはお茶が入ったタンクが置いてあった。そして、椅子に座ってぼんやりしていると店員さんが定期的にやってきてチケットを回収していくのであった。
何分かに1回くらいの頻度でベンチや椅子をズレていったところで、待合スペースを卒業して厨房がある方のスペースのカウンターに案内してもらった。チケットは既に渡してあったので、冷水機で水を汲んで丸い椅子に腰掛けたら、おしぼりを出してもらった。ラーメン屋さんでおしぼりが出てくるのは珍しい気がするけど、六厘舎系のお店では出てくることがあるようだ。まぁ、これも六厘舎らしさってところだろうか。
太麺を使用しております為、10分以上お時間をいただきます
と書かれた案内もあったけれど、おそらくは着席する前から麺を茹でていたせいか、着席から程なくして「特製つけ麺」が提供された。
近頃は、割とよく見かける濃厚系魚介とんこつスープはレンジで温められていて熱々だった。まぁ、冷やされた麺を浸して食べるので、スープの温度は落ちていくし、豚の脂の融点を考えると熱々にしておくのがいいんだよなぁ。…ときどき、ぬるいままの魚介とんこつスープに直面すると困惑することがあったりするけども。。。ま、それはさておいて。「次念序」のスープがさすがだなぁと思ったのはバランス。魚介を激しく効かせているわけでもなく、かといって豚がぐっとくるわけでもなく、渾然一体としたスープとなっていて思わず「あ、美味しい」と思えた。そして、麺は太い。この麺を食べていると「ワシワシ」っていう擬態語がしっくりする気がする。なんというか、噛みきる食感が楽しいというか。。。麺とスープの力強さが印象的なつけ麺といったところだろうか。スープにほどよい粘性があって、麺との絡みもいい感じ。
「特製つけめん」にしたせいか、麺の脇にはトッピングがたっぷり。味玉にチャーシュー、メンマに海苔。奇をてらうことなく、ベーシックなトッピングが載っていた。そして、スープにはなるとと海苔、あと魚粉が浮いていて、ネギも入っていた。
麺に載っているトッピングだけでも十分な印象ではあったが、つけ麺を食べすすめていくと、実はスープの中にもチャーシューが沈んでいたことに気付いた。ここまでトッピングがたっぷりだと、なんだかリッチな気分になってくる。
一通り、ワシワシと食べ進んだところで、最初から気になっていた「六厘舎 特選焙煎七味 黒」を使ってみることにした。説明によると
香ばしく焙煎した唐辛子と山椒をはじめとする選りすぐりのスパイスをブレンドして六厘舎オリジナルの特選焙煎七味黒に仕上げました。麺やスープにふりかけて良し。締めのスープ割にかけても良し
ということらしい。少しスープに振りかけてみたが、辛さがしっかりとありながらも山椒のさわやかな風味もあるエッジの効いた七味だった。スープに加えてみたけれど、説明にもあるとおり、この七味を麺にふりかけてすすってみても鮮烈な風味をダイレクトに味わえるかもしれない。
鴻巣駅からまぁまぁ距離があって気軽に食べに来ようとすると車があったほうがよさげな立地ではあるけれど、昼時を外してもお客さんが待合スペースで並んでいるのも理解できる、美味しいつけ麺だった。スープのバランスであったり、麺とスープの相性に魅力がありそうなので、なかなか他のお店がマネをするのが難しそうな印象であるが故に、またこのつけ麺を目当てに食べに来ちゃうんだろうなぁと思いつつ、うっかり近所にお店ができないかななどと思いながら帰路についた。
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